緊急な処置が必要となるおなかの病気というと腹膜炎が良く知られています。腹膜炎は細菌感染により、体中に細菌が行き渡ってしまうという病気です。通常、腹膜は感染にはとても強いため、適切な治療によって細菌が除去されれば問題なく治る病気ですが、処置が遅れてしまうと合併症がすぐに表れるというのが怖いところです。
腫瘍の形成がすぐに起こり、腸管をとじてしまいます。腹膜に水がたまり、脱水症状が表れることで、呼吸障害に始まり、腎不全や肝不全に陥ってしまう、怖い病気です。腹膜炎が起こる理由は、女性の場合は性交渉による子宮などの感染症から腹膜炎を起こすことが多くあります。
また手術中に内臓についた小さなキズから腹膜炎が起こることもあります。また腹膜透析を行っている人には腹膜炎がおこってしまう可能性が高くあります。さらに、緊急の処置が必要な消化器科の病気には虫垂炎も挙げられます。
以前は盲腸炎と呼ばれていましたが、実際は盲腸の病気ではありません。虫垂炎は虫垂の内部で細菌が増えて感染症を起こしている状態です。炎症が進めば虫垂には壊死が起こって穴が空き、中身の腸液や膿が腹腔へ流れ込んでしまい、腹膜炎となってしまいますから、そうなる前に適切な処置が必要な病気です。虫垂炎のはっきりした原因はよくわかっていませんが、固まってしまった便や異物によるものではないかとも考えられています。
虫垂炎の症状は、まずみぞおちあたりに強い傷みを感じることから始まります。そしてだんだんおなかの右下あたりに痛みが移動してゆくことが多いと言われています。放っておけば虫垂は破裂して細菌に冒された内容物が周辺に広がり、痛みはどんどん広がっていきます。女性の場合は処置が遅れると不妊の原因を作ったり、また敗血症を招いて命に関わることもあります。
虫垂炎は珍しい病気ではないものの、他の病気と区別するのが難しいという面もあります。虫垂炎と同じような症状を見せる消化器の病気がたくさんあるからです。治療は投薬、または虫垂の切除の手術などを行います。
救急手当てが必要な胃腸・消化器科の病気 2